1日速習!『蒸留』の勘所
 〜基礎から条件設定・設計のポイント、トラブル対策まで〜

開催日時 2015年6月17日(水) 10:30-16:30

主催(株)情報機構

開催場所 新宿文化センター4階 第1会議室

講師 東京理科大学 大江 修造


講座の内容

蒸留プロセスを最適に決定するには蒸留の基礎知識ならびにポイントを
良く理解しておく必要があります.講師は企業において蒸留塔の開発に従事し、
実用化した経験を有します.
経験に裏打ちされた蒸留のポイントを分かり易く短時間のうちに解説します。

プログラム

1.蒸留プロセスの決定に必須の気液平衡

1)気液平衡の計算に必要な蒸気圧の推算法
2)気液平衡理論
  a)気液平衡測定の原理
  b)理想溶液:ラウールの法則
  c)沸点計算法
  d)x−y線図,相対揮発度
  e)非理想溶液 活量係数とその意味
  f)ファンラール式,マーギュラス式
  g)ウィルソン式,多成分系への拡張
  h)NRTL式,2液相形成系への適用
  i)理想溶液と非理想溶液の関係
3)気液平衡計算式選定のポイント
    ファンラール, マーギュラス, ウィルソン, NRTL
4)不溶解系の気液平衡の熱力学
  a)共沸温度の推算
  b)共沸組成の推算
5)気液平衡における塩効果の計算法
  a)塩効果の原因 溶媒和法(大江モデル)
  b)イオン液体の効果は?
6)蒸気圧・気液平衡データの検索方法
  a)気圧・気液平衡データベース構築の調査研究活動
  b)NISTにおけるWebbookの問題点
  c)蒸気圧計算ウェブサイト
  d)気液平衡計算ウェブサイト

2.蒸留塔の理論段数の計算方法
 1)精留の原理と還流の必要性
 2)理論段数:マッケーブ・シール階段作図法
  a)濃縮部の操作線の式
  b)最小還流比の計算法
  c)全還流状態
  d)最適還流比の計算法
  e)操作線の作図法   f)理論段数の作図法

3.蒸留塔の設計方法
 1)棚段塔の構造 塔内は矛盾した流れ
 2)棚段塔の挙動 フラッディング限界
 3)充填塔の構造
 4)充填塔の挙動 フラッディング限界
 5)棚段塔、充填塔のフラッディングポイントの決定法
 6)充填塔の圧力損失の決定法
 7)飛沫同伴の操作範囲・蒸留効率に及ぼす影響
    最近の米国学会での研究発表の内容
 8)蒸留塔の塔効率、HETPの決定
 9)理論と経験に基づく設計上の最重要ポイント10項目と指針
 10)塔形式の選定基準

4.最新の蒸留技術

 1)最近の省エネ蒸留技術
  a)蒸気再圧縮法
  b)塔分割型蒸留塔
  c)内部熱交換型蒸留塔 HiDIC
     原理,塔内流量,パイロットの試験結果
 2)最新の蒸留装置
  a)新型棚段(トレイ)
  b)新型充填物(パッキング)
  c)その他
 3)実験室から実証試験までの蒸留技術開発のポイント
  a)講師の研究・開発体験
  b)米国蒸留研究機関FRIでの研究開発事情
  c)米国化学工学会AIChEのHonoree

講師紹介
略歴:
 石川島播磨重工業株式会社(現IHI株式会社)にて蒸留塔の研究開発に従事。
その後も,蒸留工学の研究を継続し、現在に至る。企業と大学にて蒸留塔の研究開発に従事。
アングルトレイの開発者。大江モデル(気液平衡における塩効果)の提案者。

本テーマ関連学協会での活動:
 ・国家プロジェクト「内部熱交換型蒸留塔HiDICの開発」審査委員長
 ・一般社団法人 日本開発工学会 理事

主要受賞歴

IHI社長賞 「蒸留塔用アングルトレイの開発」
米国化学工学会 AIChE, Distillation Honoree
化学工学会 国際功労賞
文部科学大臣表彰 科学技術賞

主要著書

「蒸留工学」、講談社
「物性推算法」、データブック出版社
「気液平衡データ集」、講談社
「気液平衡データ集 高圧編」、講談社
「気液平衡データ集 塩効果編」、講談社
「絵とき 蒸留技術 基礎のきそ」、日刊工業新聞社
「絵とき 続 蒸留技術 基礎のきそ 演習編」、日刊工業新聞社
”Vapor-liquid equilibrium data”,Elsevier
”Vapor-liquid equilibrium data at High pressure”,Elsevier
”Vapor-liquid equilibrium data Salt effect”,Elsevier

特許 10件

IHIでのアングルトレイを用いた蒸留塔の主要な実績

東洋インキ製造鞄a
大日本インキ鞄a
住友化学鞄a
日本ブチル鞄a
ミヨシ油脂鞄a
安原油脂鞄a


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