蒸気圧 理論

 東京理科大学 教授 大江修造 

 

蒸気圧 現象

水は50℃で92.5mmHgの蒸気圧を示し,100℃に温度を上げると760mmHgすなわち大気圧と等しくなり沸騰する.蒸気圧は温度に対して,指数関数的に増加する.液体はその分子の有するエネルギに起因する一定の蒸気圧を示す。物質の有する蒸気圧と周囲の圧力とが等しくなると,液内に気泡が発生して沸騰する.この周囲の圧力が1気圧のときの沸騰する温度を標準沸点という。

蒸気圧 理論

液体が気体と平衡状態にあるとき,その気体の示す圧力を蒸気圧と呼ぶが,これは気体分子のもつ並進運動エネルギと分子間に存在する引力により説明できる.分子は並進運動エネルギを有しており,これによりあらゆる方向に運動しており,気体として存在している.並進運動エネルギは温度を上げると増加する.一方,分子間に働く引力によって分子間の距離が接近し,液体として存在する.分子間の引力は分子間の距離が接近すると増大し.ていき,ある距離で最大となる.その様子を図4.1に示す。横軸は分子間の距離を,縦軸は分子間エネルギを示している.分子間の距離がrmのとき分子間エネルギは最小となり,このとき分子間の引力は最大となる.分子間の距離がrm以下では引力は急激に減少し,分子間の距離がroではゼロとなる。さらに,分子問の距離を接近させようとすると,分子...

拙著「物性推算法」より抜粋

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